韓国外務省、福島原発の「汚染水」表記は変更せず
May 11, 2023 19:02 Asia/Tokyo
韓国外務省の関係者は11日、東京電力福島第一原発から排出される処理水について、「政府は一貫して汚染水としており、表記変更は検討していない」と述べました。
聯合ニュースによりますと、韓国国内で政府がこれまでの「汚染水」から「処理水」表記に変更することを検討していると報じられていました。
今回の関係者の発言はそれを否定した形です。
福島第一原発では、排出される水を多核種除去設備(ALPS)で浄化し、原発の敷地内のタンクに保管しています。
日本政府と東京電力は、この設備で浄化処理すればセシウムなど大半の放射性物質が取り除かれると説明しているが、トリチウムは残留します。
日本政府はトリチウム濃度を放出基準の40分の1の1リットルあたり1500ベクレル未満に薄め、海に放出する計画だとしています。
処理水の海洋放出に関して日韓両政府は、先日の日韓首脳会談で、韓国が福島第一原発への視察団を派遣することで合意しました。
この合意をうけ、12日からソウルで両国局長級協議を開かれ、派遣の日程や視察団が訪れる施設などを具体的に調整する予定です。