韓国海洋水産次官、「処理水放出が計画外れれば国際機関に問題提起」
9月 03, 2023 18:57 Asia/Tokyo
韓国の海洋水産省次官は、日本が福島第一原発の処理水放出の当初の計画を守らない場合は、国際機関に問題を提起すると警告しました。
今回の発言の背景には、福島第一原発の処理水放出が始まってより、韓国がロンドン条約・議定書の締約国会議などでこの問題を議題として取り扱うよう求めてきたものの、日本側が、処理水放出は海洋投棄には当たらないため同枠組みでは議論されないという立場を主張してきたという経緯があります。
日本政府は先週にも、福島第一原発周辺の海水を調査した結果、放射能による汚染物質は見つからなかったと発表しています。
韓国・ヨンハプ通信によりますと、同国海洋水産省の朴成訓(パク・ソンフン)次官は、「韓国政府は、締約国会議に関して戦略と内容を検討している。もし日本が当初の処理水放出計画を順守しないようなことがあれば、我々は国際紛争手続きを通じてこの問題を強く提起する」と語りました。
ヨンハプ通信は、国際海事機関本部で来月、ロンドン条約およびロンドン議定書の締約国会議の開催が予定されているものの、処理水放出が議題に上るかは明らかになっていないとしています。
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