青森県で70代の男性が死亡、朝の散歩中にクマに襲われた可能性
10月 02, 2021 20:22 Asia/Tokyo
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青森県平川市の農道
青森県平川市の農道で朝の散歩中だった74歳の男性が、クマに襲われ死亡した可能性が浮上しています。
NHKによりますと、青森県平川市の農道で2日土曜朝、74歳の男性が倒れているのが見つかりました。
2日午前8時すぎ、平川市碇ヶ関久吉の農道で、近くに住む岸柾勝さん(74)が「けがをして倒れている」と親族から消防に通報があり、消防が駆けつけたところ、岸さんが顔から血を流して農道の脇に倒れていて、青森県弘前市内の病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されたということです。
警察は、男性の顔などに引っかかれたような傷が複数あったことから、散歩中にクマに襲われたとみて、詳しい捜査を開始しています。
警察によりますと、岸さんは毎朝の散歩を日課としていて、2日朝も午前4時半ごろ家を出たということです。
現場は、JR奥羽本線の津軽湯の沢駅から東におよそ1.5キロ離れた田んぼや畑に囲まれた農道せすが、男性を襲ったとみられるクマは見つかっておらず、平川市が現場周辺に注意を呼びかける看板を立てたほか、警察と猟友会などがパトロールをして警戒にあたっています。
なお、環境省の統計「クマ類による人身被害について」(速報値)によりますと、19年度の全国の被害件数は、前年度の51件から3倍近く増えて140件となっっており、20年度は、8月までの5カ月間で56件で、特に北海道や東北、北陸、信越地方で被害が相次いでいます。
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