沖縄・宜野湾市長、米軍による汚水問題調査を要請 米軍は自らの責任否定
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沖縄・宜野湾市の松川市長
沖縄・宜野湾市の松川市長が6日水曜、沖縄防衛局を訪れ、米軍による汚染水垂れ流しの問題について意見交換を行いました。
この問題は、ことし8月、普天間基地の米軍が有機フッ素化合物を含む汚染水を、日米両政府が対応を協議しているさなかに垂れ流したものです。
その日のうちに宜野湾市が基地につながっている下水道で水を採取して調べたところ、国の暫定指針値の13倍を超える1リットル当たりおよそ670ナノグラムの有機フッ素化合物が検出されました。
NHKによりますと、宜野湾市の松川正則市長は6日、沖縄防衛局の小野功雄局長と面会し、周辺の湧き水からは依然として普天間基地が原因とみられる高い濃度の有機フッ素化合物が検出されていることから、原因の究明や国による基地への立ち入り調査の実施を米軍に働きかけるよう改めて要請しました。
これに対して沖縄防衛局の小野局長は、問題の化合物を含む泡消火剤の全面入れ替え作業を終えたと説明し、基地内に残っている汚染水についても「日本側で引き取り作業を進めており、完了次第連絡する」と答えたということです。
松川市長は面会後、「基地内の不安は払拭されたが、基地の外の課題が残されている」として、引き続き解決に取り組む考えを示しました。
一方共同通信によりますと、松川市長はこの日、米軍側とも面会しましたが、市長によれば、米軍はこの問題の責任を否定したということです。松川氏によると、米軍幹部は「(排出前に)汚水を浄化処理した。排出が原因とは考えられない」と説明したということです。沖縄県などが求めている基地内への立ち入り調査を受け入れるかどうかの言及はありませんでした。
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