ロシア外務省が、日本大使館代表を呼び出し
ロシア外務省が、在モスクワ日本大使館の代表を呼び出し、日本で開かれた北方領土関係の展示などについて抗議しました。
日本のメディアによりますと、ロシア外務省のザハロワ情報局長は24日の声明で、北海道で今月行われた自衛隊と米軍の共同訓練に関し、政府として日本側に懸念を伝えたことを明らかにしました。
声明では、「対ロシア国境付近」という実施場所と訓練規模などから、安全保障上の「重大な挑戦と潜在的脅威」と見なさざるを得ないとし、17日に在ロシア日本大使館幹部を外務省に呼び出してこの見解を伝えたとしました。
ロシア側はさらに、今月初めに東京で開かれた北方領土パネル展に関しても「断固たる抗議」を日本側に申し入れたとしました。
ロシアのスプートニク通信は、展示への抗議の理由について声明が「日本側からみて違法な領有権主張というコンテキストで組織されたことに対するもの」としたとしています。
また、「日本側の主催者がまたもや挑発的な手段をとったが、展示の中には1945年の降伏文書などを展示する場所を見つけることができないと指摘されている。降伏文書には日本は”ポツダム宣言の条件を忠実に実行する”ことを誓うと書かれており、1951年のサンフランシスコ講和条約では日本はクリル列島のすべての領有権を放棄しており、国連憲章はこれら諸島に対するロシアの主権を不可逆的に確証した」と説明されているとしました。
日本とロシアは、領土問題の解決と平和条約調印に向けて長年にわたり協議を重ねていますが、互いの主張が両国の政治関係の緊張につながり、依然としてこの問題の解決には到っていません。
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