東大など、「オミクロン株・BA.2に抗ウイルス薬は効果あり」
(last modified Sun, 13 Mar 2022 08:41:34 GMT )
3月 13, 2022 17:41 Asia/Tokyo
  • オミクロン株
    オミクロン株

東京大学などのグループが、新型コロナウイルスの変異種・オミクロン株の1つである「BA.2」について、培養細胞を使った実験の結果、国内で使われている3種類の抗ウイルス薬はいずれも効果があったと発表しました。

NHKが13日日曜、報じたところによりますと、この研究は、東京大学医科学研究所の河岡義裕特任教授らのグループがアメリカの医学誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」で発表したものです。

同グループは、培養したサルの細胞に「BA.2」系統のウイルスを感染させ、さまざまな治療薬を投与して効果を調べました。

その結果、国内で承認されている「ラゲブリオ」、「パキロビッドパック」、それに「レムデシビル」の3種類の抗ウイルス薬は、従来株と同じレベルの効果を得るためには最大で3倍程度、濃度を高める必要があり、いずれも「BA.2」に対して十分な効果が確認されたということです。

また、国内で使われている2種類の抗体薬については一定の効果がみられたものの、従来株に比べると50分1から60分1程度に下がっていた、としました。

これについて、河岡特任教授は「抗ウイルス薬については効果があることが確かなので、これらの薬にできるだけ多くの人がアクセスできる体制を作ることが重要だ」とコメントしています。

同グループでは今後、動物実験などでさらに効果を検証していくということです。

 


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