林外相がポーランドに到着、ウクライナ避難民受け入れ推進のため
林外相が、ウクライナからの避難民の受け入れを進めるため、岸田首相の特使としてポーランドに到着しました。
日本の報道各社によりますと、ウクライナからの避難民の受け入れを進めるため、岸田首相の特使として1日金曜夜、政府専用機で羽田空港を出発した林外相は、日本時間の2日土曜午後0時半前に、訪問先のポーランドに到着しました。
林外相は1日、出発に先立って、「困難に直面するウクライナとのさらなる連帯を示すため、政府一丸となって必要な支援を行っていく」と述べました。
林外相は週明けまで現地に滞在し、2日は避難民を受け入れている施設の視察や、支援を担う国際機関やNGOの関係者と意見交換を行うほか、現状やどういうニーズがあるかなどを聞き取る予定です。
さらに3日日曜は、ウクライナとの国境付近やポーランド南東部ジェシュフに開設した日本の連絡事務所を視察し、今月4日にはポーランドの政府要人と会談する方向で調整しています。
日本政府は、希望する避難民について、林外相の帰国にあわせて政府専用機に乗せることにしており、これについては現地の日本大使館が中心となって意向を調査しています。
複数の政府関係者によりますと、現時点で避難民30人程度が日本行きを希望しており、林外相としては、一連の日程で希望者の人数や入国後の支援のニーズなどの把握に努めたい考えです。
UNHCR国連難民高等弁務官事務所が先月30日に発表したところによりますと、今年2月24日にロシアがウクライナでの特殊軍事作戦を始めて以降、ウクライナから国外に避難した人はおよそ402万人に上り、避難先の内訳は半数以上の230万人余りがポーランドで、ロシアへの避難はおよそ35万人となっています。
また、およそ650万人がウクライナ国内で避難生活を余儀なくされているということです。