3月 06, 2023 16:28 Asia/Tokyo
  • シリア領土に入ったアメリカのマーク・ミリー統合参謀本部議長
    シリア領土に入ったアメリカのマーク・ミリー統合参謀本部議長

シリア外務省が、アメリカのマーク・ミリー統合参謀本部議長が違法な形でシリア領土に入ったことを非難して、「このような行為は、シリアの領土保全や国家主権への侵害にあたる」としました。

ミリー議長は今月4日、秘密裏かつ突然にシリア領土に入り、同国東部に占領というかたちで配備されている米軍を視察しました。

シリア外務省は5日日曜、声明を発表し、シリア北東部に違法に設けられた米軍基地をミリー議長が視察したことを強く非難するとともに、「これは、シリアの領土保全および国家主権に対する明白な侵害行為だ」と強調しました。

シリア外務省はさらにこの声明で、アメリカ政府に対し、組織的に行っている恒常的な国際法違反および、シリア分離主義武装勢力への支援を即刻止めるよう求めました。

また、地域と世界の安全・安定を求める国々に対し、このようなアメリカの侵略行為を非難して止めさせるよう求めました。

そのうえで、「アメリカのこうした行動が、シリア政府のテロとの戦いおよび、自国の安定や安全保障、国家主権の維持といったアプローチを押し止めることはない」と強調しました。

シリアへのミリー議長の違法入国は事前に発表されてはいませんでした。また、同議長はこれに先立ち、シオニスト政権イスラエルの占領地を訪問していました。

複数の報道は、ミリー議長のこの訪問が、テロ組織ISISとの戦いを口実とした米国の約8年間のシリア占領の状況、そして今後見込まれる攻撃に対しての米軍の安全保障上の対策を評価することが目的だったとしています。

アメリカは、10年間におよぶシリア内戦の間に、ISISなどのテロ組織への対抗を口実にしてシリア国内の分離主義因子を支援・幇助してきたほか、シリアの産油地帯を違法に占領しています。

 


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