エジプトが、自国兵の殺害についてイスラエルに説明要求
-
1967年の戦争のエジプト兵
エジプトのシシ大統領が、1967年の戦争でシオニスト政権イスラエル軍により生きたまま火をつけられ焼殺されたエジプト兵の集団墓地が発見されたことについて、イスラエル側の説明を求めました。
イスラエルの新聞イディオト・アハロノトは、事件から50年以上が経過した後に、イスラエル軍が1967年のアラブ諸国との戦争で、エジプト兵の遺体を集団墓地に埋め、その後その上に駐車場を作ったことを明らかにしています。
シシ大統領は10日日曜夜、ラピド・イスラエル首相との電話連絡で、エジプト兵の焼殺に関してイスラエル側の説明を求めました。
イディオト・アハロノトは今月8日、「イスラエル政権は1967年6月の戦争において、ヨルダン軍の援軍として参戦していたエジプト特別部隊の隊員70人以上の遺体を、現在は行楽地の駐車場となっている場所の地中に埋めた」と報じています。
イスラエルはこの戦争の中で、この地域を占領するとともに、地域内の良く知られた3集落の住人らの住処を奪い、ここに森林地帯を設置しました。
イディオト・アハロノトはさらに、ある元イスラエル兵の話として、「エジプト特別部隊の隊員およそ70名のほか、その他の兵士数十名もおそらく、この場所に埋められたが、それについては誰にも知らされなかった」と報じています。
この元イスラエル兵は、この戦争中にこの地域の責任者を担当して務めており、このことを半世紀にわたり隠蔽していました。
さらにこの元イスラエル兵は、「ここに連れてこられ穴(集団墓地)に埋められたのは焼殺された兵士たちだった。それは、この場所には高さ1.5メートルになる刺のある木や雑草がはびこっていたために簡単に燃やすことができたからだ」としています。