各国、各機関がトルコのクーデターに反応
最新の報道では、トルコのクーデターが失敗したと報じられています。
トルコ軍の一部が15日金曜夜、イスタンブールとアンカラに大規模に 展開し、ラジオ・テレビ局などトルコの重要機関を制圧しました。
トルコ政府が反撃し、人々に街頭に繰り出すよう呼びかけた後、クーデター計画は失敗しました。
一方、公式筋は、首都アンカラで銃撃が続いていると伝えています。
トルコ警察の長官は、「軍とクーデターを起こした人々との間の衝突はアンカラで今も続いている」と述べました。
トルコの法務大臣も、「クーデターを抑制するための治安部隊の努力により、少なくともクーデター関係者60人が死亡、大佐29人、将官5人を含む754人が逮捕された」と語りました。
トルコの軍事クーデターはすぐさま各政党、地域、政府の関係者からの幅広い非難に直面しました。
世界の指導者は、それぞれ類似のメッセージを出し、このクーデターを非難すると共に、トルコの民主主義の原則と体制を尊重するよう求めました。
イランの公式筋も、トルコの軍事クーデターに関して反応を示しました。
IRIB通信によりますと、イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記は、この出来事に対して、「トルコの出来事を慎重に、また懸念を持ってみており、この国の情勢不安は、人々の安全や平穏を妨げるものだと考える」としました。
シャムハーニー書記はまた、「すべての陸、空の国境を完全に監視、管理している」としました。
イランのザリーフ外務大臣も、このクーデターを受け、ツイッターで、「トルコの危機を深く憂慮している。トルコの人々の安定、民主主義、安全が最も重要だ。連帯と賢明さが必要だ」と述べています。
イランのアラヴィ情報大臣も、トルコでの軍事クーデターの勃発に対して、「トルコの情勢を注意深く追っている」と述べました。
アラヴィ大臣は、「軍隊、治安部隊、情報部隊は待機状態にあり、国境は完全に管理されている」と述べました。
また、「トルコに治安と安定が戻ることを望んでいる」としました。
国連のパン事務総長は、トルコのクーデターを非難し、衝突の関係者に法を守るよう求めました。また、「どの国に対しても軍事介入は認められない」としました。
EUのモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表も今回のクーデターに反応を示し、クーデターの実行犯と人々に対し平静さと節度、民主主義を維持するよう求めました。
また、トルコ情勢について話し合うため、EUの緊急外相会合を開催し、この中で、政治的なメッセージを調整して、トルコにおけるEUの市民の安全を確保するようとしています。
EUの外相らは、18日月曜、トルコ情勢を検討するためベルギーのブリュッセルで会合を開く予定で、今回はアメリカのケリー国務長官も出席します。
NATO北大西洋条約機構のストルテンベルク事務総長も、メッセージの中で、トルコの民主体制と憲法への完全な尊重を求めました。アメリカのオバマ大統領はメッセージの中で、トルコの民主政府を支持する、と述べました。
ドイツのメルケル首相も、トルコの民主政府、民主体制の尊重を求め、人々の安全確保に向けた努力の必要性について語りました。
ロシアのラブロフ外務大臣は、「トルコの流血を防ぎ、この国のあらゆる問題は憲法の枠内で解決されるべきだ」と述べました。