トルコ、クーデターへのアメリカの関与を非難

トルコのソイルズ労働大臣が、今回、トルコで未遂に終わったエルドアン政権に対するクーデターの背後には、アメリカがいると非難しました。

ファールス通信によりますと、16日土曜未明、トルコ軍の一部が要所を制圧し、政府系の中枢機関やメディアを攻撃して全権を掌握しようとしました。

これを受け、トルコのエルドアン大統領は、スマートフォンから支持者にメッセージを発信し、街頭に繰り出すよう呼びかけ、これによってクーデターは失敗に終わりました。

トルコ政府は、今回のテロの首謀者は、反体制派のフェトフッラー・ギュレンだとしています。

こうした中、亡命中で、トルコ国内に幅広い支持者のネットワークを持つこの宗教指導者は、そうした主張を否定しています。

ソイルズ労働相は16日、「今回のクーデターの黒幕はギュレン師で、アメリカ政府も彼を支援している」と語りました。

また、「アメリカがクーデターを支持した。数ヶ月前から、ギュレン師はアメリカから数冊の雑誌を管理している」としました。

エルドアン大統領も、16日夜、アメリカのオバマ大統領に向け、「アメリカがトルコの戦略的なパートナーであるのなら、ギュレン師の身柄をトルコに引き渡すべきだ」と語りました。

エルドアン大統領は、これ以前にアメリカ大統領に対し、ギュレン師がトルコでクーデターを実行しようとしていると警告していたことを明らかにしました。

こうした中、アメリカのケリー国務長官は、トルコのクーデターへのアメリカの関与を否定しています。

トルコの公式な情報筋は、「トルコでの軍事クーデターで死亡した人の数は、265人に増加した」としています。