本日のトピック;トルコの軍事クーデター後の逮捕者数に関する公式な統計の発表
トルコのアラ内務大臣が、これまでに今月15日のクーデターへ未遂の関与が疑われる1万8000人が逮捕され、5000人が出国禁止扱いとなっていることを明らかにしました。この問題について、IRIBモンファレド解説員の報告です。
モンファレド解説員
最近のクーデター未遂を受け、トルコでは政府軍や司法機関、大学、学校やそのほかの教育機関をはじめとする社会の様々な部門において、大規模な身柄拘束が実施されています。確かに、こうした身柄拘束の動きは下火になりつつあると言われていますが、このクーデターの実行者やそれにかかわったとされる組織に対する大規模な捜査や逮捕は、今なお続いています。
これまでに、トルコでは100以上に上る、テレビ局や新聞、ニュース専門のラジオ局が閉鎖されています。
トルコのアラ内務大臣は、およそ1万8000人が逮捕されたとともに、一般市民およそ5000人が出国禁止処分とされていることを明らかにしました。
エルドアン政権の反対派に対する弾圧は非常に厳しいから、トルコの国内外に存在する政府に批判的な勢力の一部、そしテ西側諸国の一部の団体までもが、このクーデターがあらかじめ計画されたシナリオであると述べています。
今回のクーデターの指導者とされている、アメリカ在住の宗教指導者ギュレン師を槍玉に上げるとともに、政府による身柄拘束の方法やその規模の大きさは、そして現在ではクーデターの実行者の埋葬方法の問題は、トルコと西側政府の間にある新たな問題となっています。
こうした問題の最近の例として、トルコ軍とアメリカ国防総省の間で仲介役を演じた軍事関係者の逮捕、今回のクーデタが未遂に終わった中で殺害された軍関係者の家族に対する政府の処罰的行為としてのクーデター関係者の埋葬方法が挙げられます。トルコ政府当局はもちろん、エルドアン大統領自身さえもが、改めてアメリカを名指しでクーデターの関与者として非難しており、このクーデターに関するアメリカの政府関係者の発言を強く非難するとともに、犯罪者がはっきりするまでは、クーデターへの関与が疑われる人物の逮捕が続くとしています。これに対しアメリカ軍のある関係者は、この表明に反論し、このクーデターへのアメリカの関与を否定しました。