誰がISISのためにトヨタ車を購入しているのか?
ISISの部隊には常に、トヨタの車が存在します。これらのトヨタ車はどのようにしてISISの手に渡っているのでしょうか?
ISISのトヨタ車の入手について、大分前から様々な憶測が飛び交っています。テレビでトヨタ車の列を見たとき、これほどの数の日本車が、どのようにしてISISの手に渡ったのかと疑問に思った方もいるかもしれません。

トヨタはISISへの売却を否定
これらの車がどのようにしてISISに渡ったのか、それは非常に興味深い問題であり、アメリカのアナリストでさえも驚き、ランドクルーザーやハイラックスといった車がISISのブランドになっていることに遺憾の意を示しています。とはいえ、トヨタはかつて、ISISがどのようにしてトヨタ車を入手しているのかについては知らないとし、その問題に関するコメントはないと強調していました。トヨタはまた、数年前にシリアでの販売を中止したとしています。
アメリカのトヨタに対する表面的な抗議
2015年、アメリカは、この問題に関する調査をトヨタに求めると発表しましたが、その後しばらくした後、これに関するニュースは全く報じられませんでした。一方、アメリカ自身が自由シリア軍にトヨタ車数台を引き渡したとする報告が伝えられました。この少し後、トヨタは、ハイラックストランドクルーザーのイラクへの販売台数を発表しました。これによれば、2011年、およそ6000台が売却され、2013年には1万8000台に達し、2014年はおよそ1万3000台でした。
サウジアラビアが関与しているのか?
この中で、オーストラリアの新聞は、2014年から15年までの間に、この国でトヨタの車およそ800台が行方不明になったと伝えました。こうした中、シリアのトヨタ販売事務所は、サウジアラビアのアブドゥル・ジャミール・ラティーフという会社が所有しています。この会社は、トヨタ車のシリアでの販売を2012年の10月から停止したと主張しています。しかし、こうした主張の傍らで、この会社は今年、販売所を増やし、今後5年間で、サウジアラビアでのトヨタの販売所4箇所の建設におよそ75億サウジアラビア・リヤルを費やそうとしています。
なぜISISはトヨタを好むのか?
ISISなどのテロ組織がトヨタの車を好む理由は、何よりも、その耐久性にあります。トヨタ車は耐久性が高いため、困難な状況の中でも使用することができます。この他、手に入れやすいことも、これらの車が好まれる理由でしょう。トヨタが比較的中立的な立場の国から購入されているため、この車はそれほど苦労せずに手に入れることができるのです。