イドリブ情勢
イラン外務省、「シリア北西部状況の早急な収束を希望」
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現在すでに、シリア北部各地はトルコ軍に占領されている
イラン外務省が、緊迫化するシリア北西部について、事態の早急な収束を求めました。
27日木曜夜、シリアとロシアの戦闘機による空爆でトルコ兵34人が死亡しました。
ロシア政府は、トルコ軍がテロリストの間に混じっていたと発表しています。
シリア北西部イドリブ県でシリア・トルコの軍事的緊張が高まっていることを受けて、ロシアは巡航ミサイルを装備した艦艇2隻を地中海およびシリア沿岸に派遣しています。
シリア・イドリブ県に展開する同国政府軍と同盟国軍による対テロリスト作戦は、トルコの否定的な反応や相次ぐ脅迫を招きました。
イドリブ県は、シリア国内に残るテロリストの最後の拠点と見られています。
トルコ軍はこの数日、テロリスト支援のためイドリブ県にあるシリアの軍事基地やインフラを何度も攻撃しています。
現在すでに、シリア北部各地はトルコ軍に占領されています。

イラン外務省は28日金曜、声明を発表し、「イランは近くから注意深く、イドリブの状況の地域な結果や現場の情勢を追跡・注視している」としました。
また、「イランの立場は、シリア問題の解決策を話し合うカザフスタンの旧アスタナ(現ヌルスルタン)での協議のプロセスこそ、テロ対策に加え民間人の被害の回避、そして対立の政治的な解決において効果的な歩みを踏み出しうる、というものだ」としています。
この声明はさらに、「イランは、アスタナ・プロセスの歪曲を狙う第3勢力の行動や、常に無責任な形で地域の緊迫化を追求し、シリアの石油資源略奪を目的に同国に駐留する米国の行動を非難する。同時にかねてからアスタナ・プロセスでの協力国と今後も折衝を続け、現在の混乱した状況の収束に向けて努力する所存だ」としています。
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