赤十字国際委員会が強い懸念 イエメンを襲う新型コロナ
4月 22, 2020 18:33 Asia/Tokyo
赤十字国際委員会(ICRC)が、紛争下にあるイエメンでは2000万人の市民が、新型コロナウイルスに感染しても応急の医療措置や看護を受けられないでいるとして強い懸念を示しました。
トルコのアナトリア通信によりますと、赤十字国際委員会・西アジア地域事務所のサラ・アル・ゾーガリー報道官は、「新型コロナウイルス禍はイエメンの人々の苦しみを増大させかねない」と述べました。
また、「戦争に直面し、戦火や銃弾にさらされるイエメンの人々は、医療・保健機関を利用できない。その間にコロナウイルスの拡散が問題を増大させていく」としました。
そして、「イエメンでは、新型コロナウイルスが蔓延する一方で、5年に及ぶ戦争で国内の保健センターの約半分が活動を停止し、残りの一部も完全には活動していない」と語りました。
サウジアラビアは、米国、アラブ首長国連邦およびその他諸国の支援を受けて、2015年3月からイエメンを軍事侵攻し、同国を完全に包囲しています。この戦争は数万人を殺害したことに加え、数百万人のイエメン市民を難民にし、西アジアの最貧国を食糧と医薬品の深刻な不足に直面させています。
イエメン人市民に対する侵略者サウジアラビアの敗北を受け、同政府は今月9日、一方的に停戦を宣言しました。しかし、サウジアラビアはその後もイエメンへの爆撃を停止していません。
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