収監中のサウジ前皇太子の容態が悪化
(last modified Wed, 14 Jul 2021 08:32:58 GMT )
7月 14, 2021 17:32 Asia/Tokyo
  • ムハンマド・ビン・サルマン現皇太子فخムハンマド・ビン・ナエフ前皇太子
    ムハンマド・ビン・サルマン現皇太子فخムハンマド・ビン・ナエフ前皇太子

サウジアラビアで、ムハンマド・ビン・サルマン現皇太子の命令により投獄されたムハンマド・ビン・ナエフ前皇太子が、容態の悪化によりすぐにでも死去発表の可能性があると報じられました。

ファールス通信によりますと、ムハンマド・ビン・ナエフ王子は2015年1月から2017年1月までサウジ皇太子の座についていましたが、サルマン国王の命令で廃嫡され、代わりにムハンマド・ビン・サルマン王子が皇太子となりました。

ムハンマド・ビン・ナエフ王子は、昨年3月5日に、叔父のアフマド・ビン・アブドルアジズ王子とともに、反逆の疑いで身柄を拘束されたうえで投獄されました。米NBCはこの件に関して、「ムハンマド・ビン・ナエフ王子は身柄を拘束された際、ひどい拷問を受け、介添えなしでは歩けなくなるほどになった」と報道しています。

ニュースサイト「Al-'Ahd al-Jadid」はツイッターで、「ムハンマド・ビン・ナエフ王子は糖尿病の症状が悪化しているが薬を一切飲まず、体重が約22kg減少した。また、ひどいうつ症状や精神的混乱も見られる」と伝えています。

また、「王子の容態はとても悪く、死亡することもあり得ると思われる」としました。

ムハンマド・ビン・ナエフ王子の弁護団は昨年、「王子は、所在が明らかにされていない刑務所で、医師の診察や連絡手段が一切ない状態で収監されている」と発表していました。

ムハンマド・ビン・サルマン王子は皇太子となって以降、サウジ王家内部の大規模な粛清を行い、自身が危険を感じるあらゆる者を逮捕・投獄しています。

 

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