WHOが緊急事態宣言を発令、サル痘拡大で
(last modified Sun, 24 Jul 2022 04:14:17 GMT )
7月 24, 2022 13:14 Asia/Tokyo
  • サル痘
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WHO世界保健機関が、サル痘の急速な感染拡大を受け、緊急事態宣言を発令しました。

ロイター通信が23日土曜、報じたところによりますと、WHOのテドロス事務局長は23日、急速に感染が拡大しているサル痘について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態・PHEIC」に相当すると宣言しました。

これにより、WHOは最高度の警戒を呼びかけ、各国による協調対応を促す意向です。

テドロス氏は記者会見で、専門家による今月21日の緊急委員会では9人が反対、6人が支持と意見が分かれたものの、宣言に踏み切ったことを明らかにしました。

関係者によりますと、テドロス氏は感染率の上昇やワクチン・治療薬の不足を懸念したとみられます。

またサル痘のリスクについて、欧州は「高い」、世界全体では「中程度」としました。

サル痘は今年に入って75カ国以上で1万6000人を超える感染者が確認され、アフリカでは5人が死亡しています。

特に従来から流行していたアフリカ以外の地域では、男性間で性交渉をする人を中心に感染が広がっており、感染者数は、WHOがサル痘を巡る最初の緊急委を開いた6月下旬時点の約3000人から大きく増加しています。

なお、WHOは6月の会合ではPHEIC宣言を見送り、感染がさらに拡大した場合に再検討することで合意していました。

 


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