英ロンドンで、インフレと気候変動への抗議デモ実施

イギリス首都ロンドンにおいて、国内での生活費高騰や自国政府の気候変動対応への怠慢から起こる危機をめぐり、人々が議会前に集まって抗議しました。

イルナー通信によりますと、前代未聞の国内インフレ率上昇に抗議する人々や環境保護団体のメンバー数百人は23日土曜、議会前でデモを行い、首相の辞任表明により解散が決まっているジョンソン政権に反対するスローガンを唱えました。

今回のデモは、環境への早急な対処を求める団体、エクスティンクション・レベリオンのメンバーにより企画されました。

イギリスでは先週、気温が同国史上最高の摂氏40.3℃に達しました。国内の建物数十棟や農業地帯では、猛暑のために火災が発生し、ロンドン市長はこれを危機的だとしていました。

現在、全てのEU諸国が経済危機にあり、インフレ率が手に負えないほどに上昇していますが、中でもイギリスは、統計や世論調査において、OECD経済協力開発機構の他の加盟国と比べてあらゆる点で最悪の状態にあるという結果が出ています。

インフレ率のこれまでにない上昇と、制御できない生活費高騰は、イギリスを過去半世紀で最悪の経済状況に追い込んでいます。

イギリス国家統計局の最新報告によれば、今年6月の国内インフレ率は過去40年間で最高となる9.4％に達しています。

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