エジプト紙が、米国の侵略性を統計で証明
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米国の侵略
エジプト紙「アルスィヤーサト」は、統計を示すことでアメリカの侵略的性質と優越主義の政策を証明しました。
同紙のエイマン・サミール編集長は、「第二次世界大戦以降、アメリカは40の戦争を行っている。2021年の予算では、7600億ドルを国防・軍事予算に充てており、これはロシアと中国の国防予算を合わせた額の2倍にのぼる」と指摘しました。
同氏はまた、アメリカは世界のほぼ全ての地域に基地を持ち、自国本土から1万2000キロ離れた極東地域には、日本に5万人、韓国に2万8000人の米兵が駐留しているとしています。
その上で、アメリカは「基地法」と呼ばれる法律の実施を執拗に求めており、台湾から中国沿岸までは140キロしか離れていないにもかかわらず、アメリカは1万2000キロの彼方からやって来て、中国と摩擦を引き起こしています。
この問題はロシアへの対応についても見られます。アメリカは長年前から「アナコンダ理論」と呼ばれる計画を定義しており、それは中国やロシアの領土・領海近くで緊張を引き起こし、両国への制限をもたらすというものです。例えば中国についてなら、アメリカは香港や台湾、新疆ウイグル自治区、東トルキスタン、チベットといった地域で中国政府への反対派を支援しており、ロシアについても、かつてアメリカはジョージア(旧グルジア)、現在はウクライナをロシアへの対抗として支援しています。
アメリカはまた、フィンランドやスウェーデンにもロシアに関する懸念を誘発し、両国がNATO・北大西洋条約機構に加盟申請するよう仕向けました。
サミール氏は、「アメリカは今でこそ自らの地位の不動性を主張しているが、将来にはその地位を手放すことになるだろう」とし、その例として、アメリカに地理的に最も近いラテンアメリカ諸国の貿易パートナーは中国であり、軍事パートナーはロシアであることを挙げました。
また、アフリカ諸国についても、2002年以降は中国やロシアに接近しているとしています。