米国内での武器による死亡者数が過去最多を更新
(last modified Wed, 30 Nov 2022 11:49:26 GMT )
11月 30, 2022 20:49 Asia/Tokyo

新たな研究調査の結果、アメリカで2005年から一定の割合で始まっていた銃による死亡者の増加が近年加速していることが明らかになりました。

AP通信によりますと、この調査の結果からは、黒人女性による銃関連の殺人件数が2010年以来3倍以上に、また銃器による自殺は2015 年以来、黒人女性の間で2倍以上に増えていることが判明しています。

この報道ではまた、アメリカにおける銃関連の死亡者数 (殺人と自殺) は、昨年だけで8%増加している、とされています。

さらに、米ミシガン大学の3人の研究者らは、「この研究から、銃関連死の人種および男女間の性差が認められ、しかも銃による殺人は都市部で、また自殺は郡部でより顕著である」とコメントしました。

また、「銃による暴力はアメリカで深刻な問題となっており、それを抑制するために幅広い対策が必要である」との見方を示しています。

有識者の見解では、こうした自殺や殺害件数の増加に影響を与える要因には、人々の就労や私生活面の混乱、銃販売の増加、ストレス、およびこの時期のメンタルヘルスの問題が含まれる可能性がある、ということです。

現在までに得られた結果は、2005年から始まった米国での銃による死亡者の増加が近年加速していることを示しており、特に2019年から2021年にかけては、統計上 20%の上昇が見られます。

アメリカは、市民100人当たり120丁の武器が存在することから、一種の弾薬庫となっており、常に銃乱射事件が発生しています。

イルナー通信によりますと、各国の銃などの武器所有数をカウントするSaS・スモール・アームズ・サーベイは、「アメリカは世界で唯一、国内に存在する銃器がその国民の数を超えている国である」と発表しました。

SaSの調査によれば、世界に存在する銃器8億5700万丁のうち、3億9300万丁をアメリカが占めており、これは世界全体の46%に相当します。

また、アメリカの人口は、世界総人口のわずか5%ほどですが、世界全体の銃撃犯の31%はアメリカ国籍となっています。

 


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