国連事務総長定期報告、イランによるロシアへの無人機提供疑惑
https://parstoday.ir/ja/news/world-i108692-国連事務総長定期報告_イランによるロシアへの無人機提供疑惑
ある米メディアによると、国連のグテーレス事務総長が国連安保理に提出することになっているイランの核合意順守に関する報告書で、イランがロシアに無人機を提供しているとの疑惑は提示されていない、と報じられています。
(last modified 2025-08-16T09:55:59+00:00 )
12月 15, 2022 18:40 Asia/Tokyo
  • 国連のグテーレス事務総長
    国連のグテーレス事務総長

ある米メディアによると、国連のグテーレス事務総長が国連安保理に提出することになっているイランの核合意順守に関する報告書で、イランがロシアに無人機を提供しているとの疑惑は提示されていない、と報じられています。

この数週間、ロシアとの戦争での使用を目的とした数十億ドルの兵器をウクライナに送付したアメリカとヨーロッパ諸国の政府関係者は、「イランは対ウクライナ戦争での使用目的で、ロシアに無人機を送り込んでいる」と主張してきました。

この主張を受け、イランはこうした主張の正当性の調査を目的とした共同会合の開催をウクライナ側に要請し、ロシアも同調していました。

米の新興メディア「アクシオス」が現地時間の14日水曜午後、報じたところによりますと、国連のグテーレス事務総長は、米英仏独およびウクライナの各国代表から受け取った書簡について、詳細な説明を報告書の中で記しています。

これらの国は、グテーレス氏に宛てた書簡の中で、イランが国連安保理決議2231に反する形でロシアに無人機を提供している、という従来の主張を繰り返しました。

アクシオスは、ロシアは欧米諸国とは反対に、国連事務総長に対してイラン製無人機使用疑惑をめぐる調査指示を翻意するよう働きかけていると報じています。

そして、こうしたロシアの働きかけはこれまで成功し、グテーレス氏は報告書の中で、この疑惑に関する断定的な言及はしなかったとしています。

グテーレス氏は報告書の中で、イランとロシアからも書簡を受け取ったとし、両国が一連の疑惑を否定した上で、仮にイランがロシアに無人機を提供していたとしても、それは安保理決議2231違反には当たらないと主張したと記しています。

安保理は今月19日、安保理決議2231および対イラン核合意に関する国連事務総長の第14次報告を検討するための通常の定期会合を開催する予定です。

グテーレス氏は前回の第13次報告の中で、アメリカが核関連の一方的な対イラン制裁を解除し、イランが経済的利益にあずかれる必要性を強調しています。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter     urmediem