カナダの先住民寄宿学校跡地で、新たに無記名の墓を発見
1月 15, 2023 21:09 Asia/Tokyo
カナダの先住民族の子どもたちに英語教育を強制するために作られた寄宿学校の跡地で、新たに無記名の墓が発見されました。
フランス通信によりますと、カナダ西部のある先住民団体は、寄宿学校跡地で無記名の墓と見られる遺物が発見されたことを発表しました。
カナダではこの1年半の間に、先住民の子どもたちが強制的に入れられた寄宿学校跡地近くで、1300以上の子どものものと見られる墓が発見されています。
同国では2018年、先住民団体の努力により、このような寄宿学校跡地で35の集団墓地が発見されました。 また、これにさかのぼる2012年にも、先住民の子どもたちの集団墓地が2ヶ所発見されています。
さらに、昨年新たに数多くの無記名の墓が寄宿学校跡地発見されたことは、カナダの先住民族の人々の古傷を抉ることとなりました。
このカナダの人権スキャンダルは、19世紀から20世紀にかけて、カナダの先住民の子どもたち約15万人を家族から引き離して、カトリック教会の運営する139の寄宿学校で「カナダ文化」を強制的に吸収させようとした、カナダ政府の政策に端を発しています。