ロシア国防省関係者、「米がウクライナ戦争で化学物質使った挑発を計画」
ロシア国防省関係者が、米国はウクライナで化学物質を用い挑発行為を起こす計画を立てているとしました。
ロシア軍の放射線・化学・生物学防護部隊を率いるイーゴリ・キリロフ中将は、米国の非政府組織が22日に開催した、ウクライナでの出来事に関する会議の中で、米国のジョン・サリバン元駐ロシア大使が、「ロシア軍が特別軍事作戦を実施しているエリアで化学兵器を使用する計画」について言及したとしました。
そしてこの発言について、「この情報は、米国自身とその共犯者が、有毒な化学物質を用いてウクライナで挑発行為を行う意図があることを示している」と指摘しました。
同氏によれば、米国は、戦闘行為の最中に国際社会が化学物質を用いた挑発に関して有効な調査を準備できないとみている。米国の計画によれば、企画する側と実行する側は責任を回避することができ、ロシアに責任を負わせることができるということです。
ロシア国防省は10日、化学物質が搭載された列車がドネツク人民共和国のウクライナ軍支配下の町クラマトルスクに到着し、その後、物質は接触線に届けられたという情報を入手しているとしています。
その貨物の中には、「BZ」と書かれた箱が含まれていました。BZは無力化ガスの「BZガス(3-キヌクリジニルベンジラート)」を示している可能性があり、キリロフ中将によると、このガスはベトナム戦争で米軍によって広く使用されていたということです。また、貨物の中には「CS-Riot」と「CR-Riot」と書かれている箱もあり、この2つは催涙ガスの1種である「CSガス」と「CRガス」を示しているとみられています。
キリロフ氏はさらに、2023年初頭にはウクライナに保護具が届けられたており、その中には、個人用の保護具のほか、さまざまな有毒物質の解毒剤も含まれていたと説明しました。