ロシアが警告;G7が全面禁輸なら「穀物合意終わる」
(last modified Mon, 24 Apr 2023 06:18:35 GMT )
4月 24, 2023 15:18 Asia/Tokyo
  • ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長(前大統領)
    ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長(前大統領)

ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長(前大統領)が、G7主要7カ国がロシアへの全面禁輸に踏み切れば、対抗措置として黒海経由の穀物輸出合意を打ち切る考えを示しました。

ロイター通信によりますと、メドベージェフ氏は23日日曜、SNSへの投稿で、全面禁輸案について「G7が最も影響を受ける品目を含め、ロシアからの同様の禁輸を暗に意味する」とし、「穀物合意およびG7が必要とする他の多くのものが終わることになる」と述べました。

ロシアは来月18日に期限を迎える穀物合意について、西側がロシアの農産物輸出への障害を取り除かない限り、これを延長しない考えを示しています。

G7農相会合は23日の共同声明で、穀物合意の「延長、完全な実施、拡大」を求めました。

G7の対ロ制裁を巡っては、同国への輸出が許可される品目リストに含まれない限り自動的に禁輸対象とする案を検討中と報じられており、現在は禁輸対象に指定されていない限り輸出が可能となっています。

これについて、日本の報道各社は同国政府関係者の話として今月21日、G7がウクライナでの特殊軍事作戦を続けるロシアへの新たな制裁強化案として、ほぼ全ての品目の輸出禁止措置を検討している、と報じています。

なお、これに先立ちロシア外務省は今月22日、ドイツが自国駐在のロシア外交官を追放すると決めたことへの対抗措置として、ロシア駐在のドイツ人外交官に国外退去を命じたと発表しました。

 


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