May 08, 2023 18:19 Asia/Tokyo

英サッカーチーム・リバプールFCのサポーターが、ホームスタジアム・アンフィールドでの試合のキックオフ前に流された国歌に対してブーイングしました。

英リバプールFCのサポーター

 

ファールス通信によりますと、アンフィールド・スタジアムにいた大勢の観客は6日土曜、英プレミアリーグの対ブレントフォード戦でキックオフ前に流された国歌に対し、ブーイングしました。

イギリスの新国王・チャールズ3世の戴冠式が行われた同日、プレミアリーグは各クラブに対し、皆で新国王の健康を祈り国歌を斉唱できるよう、キックオフ前のスタジアム内にスピーカーで国歌を流すよう求めていました。

スカイスポーツ・チャンネルは、国歌の最初の一節がスタジアムに流れ、リバプールとブレントフォードの選手たちがフィールドの中央で輪になった際、ほとんどのサポーターが国歌に対して反意を示したと報告しました。スタンドのサポーターが集中する場所では、国家の歌声の代わりに「リバプール、リバプール」と唱える声も聞かれました。

 

英リバプールFCのサポーター

 

リバプールのサポーターはまた、3日水曜夜に首都ロンドンで行われた対フラム戦でも、チャールズ3世の戴冠に対して抗議の声を上げていました。一方で彼らは、2022年5月に行われたFAカップ決勝戦で国歌が流された際には、英第一王位継承者に与えられるプリンス・オブ・ウェールズの称号を持つウィリアム王子の前で、女王の健康を祈ってもいます。

米メディア・アスレチックのレポーターは今回の件について、「リバプールのサポーターは、国歌へのブーイングを何年も前から行っている。これは国家主権に対する抗議なのだ」と説明しています。

公開されたアンフィールドでの画像からは、サポーターが国歌に対してブーイングするだけでなく、「チャールズは私の王ではない」と書いた紙を持参していたこともわかります。

 

英リバプールFCのサポーター

 

一部のSMSユーザーは、リバプールの選手の一部も国歌を口ずさんでいない様子を映した動画を公開しています。

チャールズ3世の戴冠式が行われた6日は、首都ロンドンでも抗議活動が行われ、英警察は国王反対のプラカードを持つ反王室制の抗議者の一部を逮捕しています。

 


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