ロシアがカナダと「断交寸前」、輸送機押収巡り猛抗議
6月 17, 2023 15:27 Asia/Tokyo
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ロシア籍の輸送機An-124
米週刊誌ニューズウィークがロイター通信の報道として伝えたところによりますと、ロシア外務省は今月15日、カナダが同国トロント空港に駐機しているロシア籍の輸送機An-124を押収したことを巡り、在モスクワのカナダ大使館副代表であるブライアン・エベル氏を呼びだしました。
そしてこの件について猛抗議し、カナダとの関係が「断絶寸前」にあると警告したということです。
ロシアはまたエベル氏に対し、同機の押収を「皮肉な窃盗」と見なすと伝えました。
カナダ政府は今月10日、トロントの空港に駐機したままとなっていたロシアのボルガ・ドニエプル航空が所有するアントノフ124型1機の差し押さえを発表しました。

同社はロシアのウクライナ特殊軍事作戦の開始後、制裁対象となっていました。
カナダによるロシアの資産の押収は、これが初めてのことです。
一方で、カナダ外務省の報道官はロシア側の懸念を認識しているとした上で、カナダはウクライナを「揺るぎなく」支援している点を改めて強調しました。
そのうえで「われわれは、ロシアのウクライナ戦争に加担またはこれを支援し、利益を得た者は、責任を問われることになると明言してきた」と述べています。
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