中国国家主席、「ハーグ裁判所の判決を認めない」
7月 13, 2016 16:22 Asia/Tokyo
中国の習近平国家主席が、「中国は南シナ海に関するハーグの常設仲裁裁判所の判決を認めない」と述べました。
イルナー通信によりますと、習近平国家主席は12日火曜、「中国政府は、南シナ海に関する常設仲裁裁判所の判決と第三者によるあらゆる措置を受けれない」と語りました。
習国家主席は、「中国は南シナ海の問題に関してフィリピンと直接話し合う用意がある」と述べました。
また、「南シナ海における中国の国益とその主権は、どんな状況であろうと、ハーグ裁判所の判決の影響を受けない」としました。
さらに、「南シナ海の島々は昔から中国の領土の一部だ」と強調しました。
習国家主席はまた、「中国は常に法律と公正を支持しており、国際法と歴史的な事実の尊重に基づき、協議による解決を支持している」としました。
オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は12日、フィリピンと中国の南シナ海の問題に関する2013年の訴訟について判決を下しました。ハーグ裁判所はその中で、中国が南シナ海の天然資源の独占的な使用や人工島を建設する権利を有していることを示す歴史的な根拠はなく、中国の主張は認められない」としました。
中国はフィリピン、マレーシア、ブルネイ、台湾、ベトナムと南シナ海の南沙、西沙諸島の領有権を巡って対立しています。
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