南シナ海の緊張
中国が南シナ海で今月で3回目の海上軍事演習を実施しました。
ガッファーリー解説員
こうした中、アメリカ海軍のリチャードソン作戦部長が中国を訪問しています、中国はこの演習の実施の目的は、敵による攻撃に対抗するための軍事力の増強だとしています。
中国はこれ以前、7月12日にハーグの仲裁裁判所がフィリピンに有利な判決を下す前に、この海域で大軍事演習を実施していました。中国の関係者は、今後、様々な側面で軍事訓練を継続するだろうと表明しました。
ハーグの裁判所の判決と中国によるこの判決の拒否は、南シナ海における中国や一部の国の軍事的な動きを拡大しています。
一部の政治評論家は、南シナ海における中国の軍事演習の実施は、アメリカ海軍の作戦部長の中国訪問とは関係がないとし、その理由としてこれらの会談は以前から計画されていたことを挙げ、各国は様々な政策に基づいて行動しているとしています。
こうした中、北朝鮮による日本海への弾道ミサイル3発の発射は、調整が行われていなかったことを物語っています。
これらのミサイルは短距離弾道ミサイル・スカッドと言われており、それらは北朝鮮の抑止政策の継続を示しています。
こうした中、アメリカと韓国が再度連帯している問題に沿って、様々な分析が行われています。韓国はアメリカに対して、アメリカのミサイル防衛システムTHAADを自国の領土内に配備することを許可しました。この問題は中国、さらには韓国の一部の人々の反発を引きこしました。
こうした状況の中、政治的に緊迫したシナリオに存在するこの他の重要な点は、フィリピンが中国の条件付協議を拒否したことです。中国がフィリピンに対してハーグの裁判所の判決を脇にやり、協議を続けるよう要請しましたが、フィリピンはこれを拒否しました。明らかにフィリピンの関係者はこの判決を支えに、中国との協議において優位に立つでしょう。というのも裁判所は、中国には歴史的に南シナ海とその資源を占有できる根拠はないとの判決を下したからです。こうした中、中国は専制的な措置を講じ、南シナ海の問題への他国の介入を非難し、「この海域の領有権と国の立場から退かない」と表明しました。
中国は、アメリカは航行の自由という使い古された議論を提示することで、南シナ海の自国の軍事駐留に向けた口実を探そうとしていると見ています。中国の政府関係者は、この海域での航行の自由は、アメリカによって作られた問題だとしています。
中国の中立的な分析では、実際、すべての国がこの海域への影響力に応じて緊張を作り出しています。しかしながら、悲劇なのははこうした国々から外交的手段が無視されることであり、その場合には軍事衝突は回避出来ないでしょう。
南シナ海の衝突発生に関する中国の警告とアメリカの海軍関係者の中国訪問は、緊張を緩和するためのものと見ることができるのです。