危機に見舞われる欧州;失業から経済成長の減速まで
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欧州ユーロ圏統計局・ユーロスタットが、2025年5月時点でEU欧州連合圏内で約1310万人が失業していることを明らかにしました。
(last modified 2025-08-26T07:47:30+00:00 )
8月 26, 2025 16:45 Asia/Tokyo
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    危機に見舞われる欧州;失業から経済成長の減速まで

欧州ユーロ圏統計局・ユーロスタットが、2025年5月時点でEU欧州連合圏内で約1310万人が失業していることを明らかにしました。

失業と労働力不足は、ヨーロッパ全域において依然として最も深刻な課題の1つとなっています。一方で、ヨーロッパは深刻な構造問題にも直面しています。特に電気とガスの高騰をはじめとするエネルギーコストにより、欧州は競争力を喪失し続けています。

【ParsToday国際】ヨーロッパの主要放送局のテレビニュースを伝えるニュース専門放送・ユーロニュースによりますと、ユーロスタットの推計では今年5月時点でEU圏内で約1310万人が失業していました。欧州委員会は近年、EU圏内の雇用問題や社会問題に対処するために様々な対策を講じてきましたが、それでも依然として数百万の空求人(ゴーストジョブ)が依然として存在しています。

一方、ユーロニュースは最近、ある報告において欧州の経済成長が2025年第2四半期にほぼ停止し、経済成長と工業生産が急激に減少したことを認めました。このことは、欧州の予想される経済繁栄が本来の道筋から外れるのではないかとの懸念を引き起こしています。

ユーロスタットによれば、去る6月までの3カ月間におけるユーロ圏のGDP国内総生産の増加率はわずか0.1%に留まり、当初の推定値と変わっていません。EUのGDPは0.2%増加していますが、これも前回の推定値と同水準にとどまっています。

これらの数字は、輸出の伸びによりユーロ圏のGDPが0.6%、EU全体で0.5%上昇した2025年第1四半期と比較すると、欧州の経済成長が急激に減速したことを示しています。

一方、ユーロニュースは、EU全体の経済回復は不均一であるとし、「ユーロ圏の経済は2025年第2四半期にほとんど成長せず、ドイツとイタリアの経済はこの期間中に縮小した」と報じました。

スペインは、堅調な国内需要と投資により0.7%の経済成長率で欧州経済をリードしており、ポルトガルが0.6%、フランスが0.3%でこれに続いています。しかし、ユーロ圏の二大経済大国であるドイツとイタリアは、ともに0.1%の縮小となりました。

懸念材料となっているのは、ユーロ圏の去る6月の工業生産が1.3%減少し、その前月である5月の1.1%増加から逆戻りとなって、平均1%の減少という予想を下回ったことです。

EUでは、工業生産が1%減少しました。EU加盟国の中では、特にアイルランドの工業生産の年間減少率が11.3%と最も大きく、次いで減少率が大きかったのはポルトガルとリトアニアとなっています。

 

 


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