国際ニュース|イラン大統領「イスラム諸国はカタールへの攻撃を非難すべき」/ロシアの無人機がポーランド上空を飛行
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イランのペゼシュキヤーン大統領
イランのペゼシュキヤーン大統領は「イスラム諸国は言論と行動の双方により、シオニスト政権イスラエルの犯罪を現実的かつ本格的に非難すべきだ」と強調しました。
【ParsToday国際】カタール首都ドーハでハマスの指導部を狙ったイスラエルの攻撃を受け、ペゼシュキヤーン大統領は9日、カタールのシェイク・タミム・ビン・ハマド・アル・サーニー首長と電話会談し、同国に対するイスラエルの侵略を非難しました。また「イスラム諸国は一致団結して手を携え、言葉と行動の双方によってイスラエル侵略と露骨な犯罪行為を現実的かつ本格的に非難し、この犯罪政権がぬけぬけとこの慣行の続行を繰り返さないよう阻止すべきだ」と語っています。
さらに、友好国かつ同胞国でもあるカタールに対し、イラン・イスラム共和国としての全面的な支援と連帯を表明するとともに「我が国はカタールの同胞諸氏を支持し、隣国かつ親しい友人たる同胞への支援に必要なあらゆる行動をとる」と述べました。そして「誠に遺憾ながら、シオニストが牛耳るイスラエル政権はいずれの国際的枠組みにも従っておらず、国際法規のいずれも尊重していない」とし、「シオニスト政権によるこのようなやり方や行動は、アメリカの幇助と後ろ盾を得て行われている」とコメントしました。
カタール、イスラエルの犯罪阻止に向けた効果的な行動を強調
この点に関し、カタールのタミーム首長もペゼシュキヤーン大統領との電話会談で「地域諸国はシオニスト政権の犯罪に対し、一致団結した立場を取るべきだ」と強調し、「ハマス当局者はトランプ米国大統領による停戦計画案を検討しており、我々との協議の中でその計画に前向きな反応を示すと述べていたが、残念ながらイスラエルはその当局・指導部会議を攻撃した」と語りました。また「イランおよび他のイスラム諸国とカタールとの接触が今後も継続され、協力と集団での努力を通じてイスラエルの犯罪を阻止するための効果的な措置が講じられるよう希望する」と表明しています。
トランプ氏が主張;「カタールへの攻撃はネタニヤフ首相の決定であり、再発しない」
イスラエルがカタール首都ドーハを攻撃した数時間後、ドナルド・トランプ米大統領は、この攻撃があくまでもイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の決定であると責任転嫁しました。トランプ大統領の発言は、イスラエルのメディアが今回攻撃が米国政府とトランプ大統領自身の協力により実行されたことを認めている中で提起されています。
ガザ地区の殉教者数が増加
報道各社によりますと、9日火曜日以降イスラエル軍によるガザ地区への攻撃で47人が殉教しており、そのうち10人は食料配給の列に並んでいた人々でした。ガザ地区にあるパレスチナ保健省は同日の声明で「2023年10月7日以降、イスラエル軍によるガザ地区への攻撃の結果、6万4605人が殉教した」と発表しています。
英国議員ら数十名、イスラエル大統領のロンドン訪問に懸念示す
60名以上の英国議員が、近く予定されているイスラエルのヘルツォグ大統領の英ロンドン訪問について、スターマー英首相宛ての書簡で懸念を表明しました。これらの議員はこの書簡において「英国はジェノサイド条約の締約国であるため、ジェノサイドに関与した者には『政治的正当性を与えず、歓迎もすべきでない』」と指摘しています。
IAEA事務局長:「イラン外相と実務的なメカニズムをめぐり合意」
IAEA国際原子力機関のラファエル・グロッシ事務局長は9日火曜、エジプト首都カイロでアラーグチー・イラン外相と会談した件についてツイートで説明し、「本日カイロにて、イランにおける査察活動の再開に向けた実務的なメカニズムについて、セイエド・アッバース・アラーグチー外相と合意に至った。これは、正しい方向への重要な一歩である」と投稿しました。
ロシア無人機がポーランド上空を飛行、NATO戦闘機が対応
ウクライナ空軍は10日水曜早朝、同国西部から西側国境に向けて飛行していた複数のロシア製無人機がポーランド上空に侵入した、と報告しました。
情報筋によりますと、ウクライナ空軍はNATO北大西洋条約機構の加盟国と共に、F-16戦闘機とF-35戦闘機を発進させ、これらの無人機に対処したということです。