パレスチナ国家承認の世界的な波、イスラエルへの風当たりが強まる
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世界各国によるパレスチナ国家承認が急速に進んでいることは国際政治の転換点となり、この動向国連からの幅広い支持と相まって、孤立化が進むシオニスト政権イスラエル指導部の怒りと懸念を強める格好となっています。
(last modified 2025-09-23T04:00:38+00:00 )
9月 23, 2025 12:44 Asia/Tokyo
  • パレスチナ国家承認はもはや世界的な傾向に
    パレスチナ国家承認はもはや世界的な傾向に

世界各国によるパレスチナ国家承認が急速に進んでいることは国際政治の転換点となり、この動向国連からの幅広い支持と相まって、孤立化が進むシオニスト政権イスラエル指導部の怒りと懸念を強める格好となっています。

ガザ紛争の終結と独立国家パレスチナの樹立に焦点を当てた米ニューヨークでの最近の国連総会は、二国家解決への世界的な支持の新たな局面を切り開きました。今月12日には国連総会において、142カ国の支持を得てパレスチナの国家承認を求める決議が採択されました。この動きは、世界の外交バランスに大きな変化をもたらすものです。

この問題に関する第2回首脳会合の共同開催を主導したのは、フランスとサウジアラビアです。フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、同国としてパレスチナを正式に国家承認すると発表しました。この措置はフランスにおけるユダヤ人コミュニティの特別な地位を踏まえ、西側および地域の同盟国の間で幅広い反響を呼んでいます。さらにはフランスに加え、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、そして他のヨーロッパ諸国もパレスチナを国家承認しています。

その一方、ドイツは依然として慎重な姿勢を保っています。同国のメルツ首相は「パレスチナの国家承認は和平プロセスの進展を条件とする最終段階である」と述べていますが、世論調査ではドイツ国民の大多数が即時のパレスチナ国家承認を望んでいることが判明しています。ドイツは、国内外から姿勢を変えるようにと迫られているのです。

国連は事務総長および新しい総会議長を通じて、パレスチナ国家樹立への支持するとともに、「世界はガザの人々に対するイスラエルの犯罪と規制に無関心を決め込むことはできない」と強調しました。

今や前代未聞の苦境に立たされているイスラエルは、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区に軍隊を派遣し、パレスチナ領土のさらなる併合を示唆しています。その一方で、ネタニヤフ・イスラエル首相は国際的な圧力行使や制裁に警鐘を鳴らし、経済的・軍事的自立を強調しています。

この傾向が続けば西アジアの政治地図は大きく変化し、ガザにおける人道上の危機が依然として続く中で、イスラエルにとって状況は益々肩身の狭いものとなる可能性があります。

 

 


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