グアンタナモ収容所のイエメン人、14年間の拘束後、無罪宣言
12月 05, 2016 17:21 Asia/Tokyo
アメリカが、何の容疑もなくグアンタナモ収容所に14年間拘束されていたイエメン人を釈放したあと、カーボベルデに送還しました。
AP通信によりますと、アメリカ国防総省は、このイエメン人が釈放されたことで、キューバのグアンタナモ収容所の収監者は59人に減少したとしました。
このイエメン人は2002年、ほかの数人とともに、パキスタン・カラチでテロ組織アルカイダに軍事協力を行っていたとされ、グアンタナモ収容所に拘束されていました。
アメリカ政府関連組織は、最終的に、この人物は地位の低い武装組織のメンバーであり、2016年に釈放を宣言するという結論に達しました。
アメリカ政府は、イエメンの内戦を理由に、釈放した人物を帰還させず、受け入れ先としてほかの国を見つける必要があります。
アメリカは2001年の同時多発テロから、アルカイダの容疑者や協力者の多くを法的な手続きを経ずに、アメリカ軍の監視の下、グアンタナモ収容所に拘束してきました。
人権関係者は繰り返し、収監者の劣悪な拘束状況に抗議しています。
アメリカのオバマ大統領は8年前、グアンタナモ収容所を閉鎖すると公約しましたが、アメリカ下院は2日金曜、法案を可決し、グアンタナモ収容所の閉鎖の禁止を求めました。
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