国連事務総長、ミャンマーのイスラム教徒に国籍を与えるよう求める
9月 06, 2017 19:48 Asia/Tokyo
-
国連のグテーレス事務総長
国連のグテーレス事務総長が、ミャンマーのロヒンギャ族のイスラム教徒にミャンマー国籍を与えるよう求めました。
ミャンマー政府は、100万人を超えるロヒンギャ族のイスラム教徒を不法移民だとして、彼らの市民権を認めていません。
ミャンマー西部・ラカイン州で、イスラム教徒に対する大規模な暴力が新たに発生すると共に、数千人が安全な場所を求め、バングラデシュ国境に向かって避難しています。
ロイター通信によりますと、グテーレス事務総長は5日火曜、ニューヨークの国連本部で、ミャンマー・ラカイン州のイスラム教徒が普通に生活できるよう、彼らに国籍を与えるか、法的な地位を与えることが急務だと強調しました。
また、ミャンマー政府はイスラム教徒が普通の生活を送れるよう用意すべきだとして、ミャンマーの少数派が教育や自由市場に参加できるようにしなければならないと述べました。
さらに、ミャンマーのイスラム教徒は民族浄化の危険性に直面していると警告を発し、ミャンマー政府の関係者に対して、地域を不安定にする暴力を停止するよう求めました。
グテーレス事務総長は、国連安保理に書簡を送っており、その中で、ミャンマーのイスラム教徒に関する懸念を表明し、この国の暴力を停止するための措置を提案しているとしています。
また、バングラデシュに避難した一部のイスラム教徒は、命を失っており、これは大変遺憾なことだとしました。
タグ