アメリカ株式市場の下落による影響
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アメリカ株式市場で、5日月曜、ダウ平均株価が1175ドル下落し、1日の下げ幅としては過去最大となりました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
2月 06, 2018 19:48 Asia/Tokyo
  • アメリカ株式市場の下落
    アメリカ株式市場の下落

アメリカ株式市場で、5日月曜、ダウ平均株価が1175ドル下落し、1日の下げ幅としては過去最大となりました。

CNNは、これを取り引き期間中としては過去最大の下げ幅になったとしています。下げ率は4.6%で、2011年8月以来の大きさでした。この数週間、アメリカ株式市場は好調が続いており、主要株価3指数、つまりダウ、ナスダック、S&P500は、そろって最高値を更新していました。

このような流れにより、アメリカのトランプ大統領はこの数週間、株式市場の上昇を、政府の業績のひとつに挙げています。しかし現在、こうした楽観的な見方が一転し、株価の下落に対する懸念が浮上しています。

一部の金融関係が崩れたことや経済に関して発表された報告が、投資市場の活動家や投資家に懸念を抱かせています。たとえば、アメリカの雇用の成長と賃金の上昇により、インフレ上昇の可能性が生まれています。また、連邦準備制度理事会が利上げを加速するとの懸念も強まっています。

ホライゾン・インベストメント・サービシズのチャック・カールソン最高経営責任者は次のように語っています。

「アメリカの投資家や人々は、金利の上昇による状況の悪化に見舞われるだろう。この措置による株式市場の競争への影響は明らかではない」

アメリカ株式市場の下落

 

こうした中、アメリカ財務省は、「財政赤字を克服するため、アメリカの国債はおよそ1兆ドルになり、長期債の状況は変わるだろう」と発表しました。

一方で、FBIの機密文書の公表など、アメリカの政府高官の間の政治的な対立の継続が、金融・投資市場の懸念を高めています。政府内のこうした対立は、トランプ大統領と彼の政権の今後の展望に影を落としており、株式市場の懸念につながっています。

いずれにせよ、この数日のアメリカの株価下落にこれらのどの要素が影響を及ぼしたのかはさておき、現在の状態が続けば、アメリカや世界の経済は大きなダメージを受けることになるでしょう。そして、数千億ドルの売り逃げと、ドルや原油、金、食料、その他の戦略的な製品の大幅な価格変動を招くことになるのです。