ロシア大統領、「アメリカの対イラン制裁は大きな誤り」
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プーチン大統領
ロシアのプーチン大統領が、イランは核合意の取り決めを守っているとし、イランやその他の国に対するアメリカの制裁政策は、大きな誤りだとしました。
イルナー通信によりますと、プーチン大統領は、18日木曜、ヴァルダイ会議で、「ヨーロッパ諸国も、イランが核合意に違反しているとは考えていない。そのため、アメリカの制裁政策は大きな過ちであり、国際的な備蓄通貨であるドルの信用を失わせる」と語りました。
また、多くの国が、ドルの代わりに他の通貨を利用しようとしているとし、「ヨーロッパ諸国は、イランとの貿易を望んでおり、ロシアもまた、イランや他の国との貿易において、自国の通貨を利用していく方針だ」と語りました。
さらに、中東におけるアメリカの一方的な措置を批判し、「アメリカのイランに敵対する行動は、テロとの戦いや中東危機の解決を助けるものではなく、この地域に問題を作り出している」と語りました。
プーチン大統領は、アメリカが、イランのシリア駐留に反対していることに触れ、「イランとシリアは独立国であり、ロシアには、イランをシリアから撤退させることはできない」と述べました。
また、「シリアでは、安全保障上の構造が作られつつあり、他国をこの国から撤退させようと望むのであれば、テロリストへの支援や彼らへの資金援助をやめるべきだ」と述べました。
さらに、テロ組織ISISは、シリアで、アメリカ軍とアメリカの支援を受けた軍の管轄下にある地域での駐留を拡大しているとしました。
プーチン大統領はさらに、サウジアラビアの反政府ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の殺害に触れ、「アメリカ政府は、カショギ氏に起こったことの責任を負っている」と強調しました。
また、「西側は、何の証拠もないのにロシアに敵対する行動を取っているが、カショギ氏については何の対応も下していない」と語りました。
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