米が、プレスTV女性アナの罪名なしでの逮捕の事実を認める
アメリカ・ワシントンの裁判所が、プレスTVの女性アナ、マルズィーエ・ハーシェミー氏の逮捕を、単にある不明瞭な事件における有力な手がかりとしての身柄拘束であること認めました。
ファールス通信によりますと、アメリカ・ワシントン地方裁判所のBeryl Howell判事の命令により、18日金曜に発表された同裁判所の文書によれば、ハーシェミー氏は犯罪を行っていないとされています。
アメリカの政府関係者は、「ハーシェミー氏はこれまで2回にわたりワシントン地方裁判所に証人出廷し、証言の完了後は釈放されている」としていますが、現在拘束中のハーシェミー氏の釈放期日は明らかにされていません。
アメリカの法律では、アメリカ連邦政府は有力な手がかり、重要参考人とみなされた場合に限って、罪名なしで身柄を拘束できるとされています。
アメリカ生まれのハーシェミー氏は今月13日、家族訪問のためアメリカに入国した際、同国のセントルイス空港で正当な理由を告げられないまま突然逮捕され、ワシントンDCにある連邦警察の留置場に身柄を移されました。
ハーシェミー氏は、拘束された直後に留置場の職員により鎖で手足を縛られ、イスラム教徒であるにもかかわらず、戒律に則った被り物・ヘジャーブを強制的に剥ぎ取られ、イスラム法上許可されているハラール食品も提供されていないということです。
ハーシェミー氏は、6日間の拘留中にしかるべき罪名を告げられていません。
アメリカでハーシェミー氏が逮捕されたことは、世界で大きな反響を呼んでいます。
アメリカ・マイアミ大学で法学の教鞭をとる Ricardo Bascuas教授は17日木曜、「ハーシェミー氏の逮捕はアメリカ合衆国憲法に違反している」と強調しました。
アリー・アスギャリーIRIB会長も今月16日、ハーシェミー氏の逮捕を非難し、「プレスTVのアナの1人が、イスラムを信奉し、自由を求め、革命的な精神をもち、アメリカで真理・抵抗戦線を支持したがために身柄を拘束された」と語りました。
IRIB国際放送のジェベリー局長も同日、ヘジャーブを剥ぎ取るという、ハーシェミー氏に対するアメリカ当局の行動を非難し、「このような行動はイスラムの神聖や価値観への冒涜に等しい」と述べました。
マルズィーエ・ハーシェミー(アメリカ名メラニー・フランクリン)氏は、アメリカ・コロラド州の出身でジャーナリズム学を修めており、イランイスラム革命の創始者ホメイニー師に感化されてイスラムに入信し、イランに移住していました。
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