ロヒンギャ族が、ICJでのスーチー国家顧問の表明を否定
ミャンマーのロヒンギャ族イスラム教徒らが11日水曜、国際社会に対し、ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問兼外相の表明を承認しないよう求めました。
IRIB通信によりますと、アウンサンスーチー国家顧問は11日、オランダ・ハーグのICJ・国際司法裁判所での審理において、ロヒンギャ族イスラム教徒弾圧というミャンマー政府の行動を、正当なものとして擁護しています。
また、ミャンマーでのロヒンギャ族イスラム教徒の集団殺戮を否定し、「ロヒンギャ族のイスラム教徒数十万人のミャンマー出国は、暴徒らとの戦いの結果だ」と語りました。
さらに、2017年にミャンマー政府軍がロヒンギャ族イスラム教徒数万人を襲撃、殺害し、また彼らの住居に放火したとされる被疑事実には、そっけない対応で否定しています。
ICJにガンビア政府が57のイスラム諸国の代表として提訴した後、10日火曜から2017年のミャンマー軍によるロヒンギャ族イスラム教徒集団虐殺事件に関する審理が開始されています。
2017年8月25日から、ミャンマー西部ラカイン州では、ミャンマー軍によるロヒンギャ族イスラム教徒への新たな弾圧、侵略が開始され、これにより6000人以上が死亡したほか、8000人が負傷しました。
さらに、100万人に上るロヒンギャ族が、隣国バングラデシュへの避難を余儀なくされています。
ラカイン州では、2012年からロヒンギャ族イスラム教徒に対する政府軍や過激派仏教徒による攻撃が開始されています。
ロヒンギャ族イスラム教徒は、ミャンマー政府により市民権を与えられていません。
国連は最近、ミャンマー軍が同国での民族浄化を追求している、と表明しました。
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