露外相、「ウクライナ機の墜落時、イラン領空付近を米戦闘機が飛行」
1月 18, 2020 18:02 Asia/Tokyo
ロシアのラブロフ外相が、「ウクライナの旅客機が墜落した時、少なくとも6機の米軍戦闘機がイラン領空付近を飛行中だった」と述べました。
ロシア・スプートニク通信によりますと、ラブロフ外相は年次記者会見において、「ウクライナ機墜落事故が発生したのと同時刻に、少なくとも6機の米戦闘機F35がイラン領空付近を飛行していたことを示す情報を手にしている」と語りました。
今月8日朝、テヘランのイマーム・ホメイニー空港付近でウクライナ国際航空の旅客機が墜落し、乗客乗員176人全員が死亡しました。
イラン軍統合参謀本部はこの事件を受け発表した声明の中で、イラン領空周辺で米軍戦闘機が飛行していたことを指摘し、「飛行中のウクライナ機が旋回し、軍事中枢拠点に接近したため、人的ミスで攻撃対象とされ標的になり墜落した」と説明していました。
ラブロフ外相はまた、イラン核合意の現状に言及し、ヨーロッパはイランに責任を押し付けようとしているとし、「核合意に署名した英独仏の3カ国は、米国の圧力に負け、イランに対する国連の制裁の復活を可能にするスナップバック「引き金メカニズム」を発動した。だが、このことは、ヨーロッパが責任をイランになすりつけようとしていることを示すものだ」とする見解を表明しました。
英独仏は、イランが核合意の責務縮小を段階的に行っていることを理由に今月14日、合意が定める“解除された対イラン国連制裁の復活を可能にするスナップバックのメカニズム”を発動しました。
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