新型コロナウイルス
パキスタン首相が、通常活動の再開を命令
パキスタンのイムラン・カーン首相は、同国での食糧不足と、貧困の増大に対処するため、住宅、農業および産業部門での活動の再開を命じました。
IRIB通信が5日日曜、パキスタン・イスラマバードから報じたところによりますと、カーン首相はパキスタンでの新型コロナウイルス問題は、もっぱら経済と健康の分野であることを強調し、そのため、もし往来禁止令を国内で施行した場合、数百万人が死亡する可能性があると語りました。
カーン首相は、「新型コロナウイルスは世界中で、米国といった豊かな国においてさえ、経済に悪影響を及ぼしている。このため、経済活動の中断の継続は許されず、その継続はパキスタン市民の生命を危険にさらすことになるだろう」と語りました。
また、「パキスタンでの新型コロナウイルスの蔓延の影響は深刻な問題になる可能性があるため、警戒する必要がある」とも述べました。
その一方で、パキスタン保健省は、新たに新型コロナウイルスに感染した人161人を加えて、国内でこのウイルスに感染した人の数は2,880人に達したと述べました。
この発表に基づけば、現在パキスタンのほとんどの都市で新型コロナウイルスが検出されており、これまでに45人がこのウイルスにより死亡しています。
パキスタン政府は、全国規模での検疫と人々への自宅待機を強制することによって、新型コロナウイルスの無制限な拡散を防ごうとしています。
しかしながら、パキスタンでの新型コロナウイルスの継続的な感染の継続により、この危機への管理を行う政府の方針に対し、野党からの強い批判が集まっています。
野党はまた、新型コロナウイルスの拡散を止めるために戒厳令の発令を政府に求めていますが、発表することによって政府に辞任するように要請している。 しかし、与党PTIパキスタン正義運動党政府は、国民の経済及び生活水準の低さを理由に、国内に戒厳令を発令することに対しまだ消極的な立場を採っています。
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