国連事務総長、「各国政府の異なる戦略が新型コロナを拡大させた」

May 02, 2020 20:31 Asia/Tokyo

国連のグテーレス事務総長は、新型コロナウイルス対策において各国政府が互いに協調せずに異なる戦略を取ったことが、結果として感染拡大につながったとする見解を表明しました。

グテーレス事務総長は1日金曜、英ＢＢＣのインタビューで、世界が新型コロナウイルス対策において協調し一丸となれなかったとして、「それぞれの国が自国の政策に従い、様々な予測と戦略に基づく措置を取ったことが、このウイルスの感染をより拡大させる原因となった」と指摘しました。

また、米中間の緊張がこの世界の協調のなさの一因になったとして、「現在我々には、世界で共通した戦略がないのは明白だ。それは、世界で主要な力を持つ鍵となる国々が参加して初めて可能になる」としました。

そして、トランプ米大統領のＷＨＯ世界保健機関への拠出金停止措置を暗に批判し、「私の信ずるところでは、ＷＨＯの資金源は可能な限り最大限に保たれる必要がある。なぜなら現在の状況において、とりわけ懸念状況にある発展途上の国々のためにこの資金源が保障されることが重要だからだ」と語りました。

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