新型肺炎
抗マラリア薬、新型コロナ治療で効果示されず
6月 04, 2020 06:32 Asia/Tokyo
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ヒドロキシクロロキン
新型コロナウイルス感染症治療への抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」利用に関する初の主要臨床試験で、ウイルスにさらされた後に投与しても効果がないという結果が3日示されました。
ロイター通信によりますと、ヒドロキシクロロキン使用に伴う深刻な副作用や心臓への影響は確認されませんでした。
ミネソタ大の研究者らが主導した試験では、新型コロナとの接触があった、もしくは感染リスクの高い世帯に住む821人の被験者にヒドロキシクロロキンもしくは偽薬(プラセボ)を投与し、効果を比較しました。
ヒドロキシクロロキンが投与された被験者では、新型コロナ感染症のような症状を発症したのは11.8%、プラセボでは14.3%でした。この差は統計上有意でなく、研究者は「試験のデータからは、ウイルスにさらされた後、ヒドロキシクロロキンに効果がないことが示された」と述べました。
ヒドロキシクロロキンはトランプ米大統領が有望な新型コロナ治療薬として推奨し、自身も服用していました。しかし欧米諸国では最近になって、安全性を巡る懸念から臨床試験や使用を停止する動きが強まっていました。
一方、WHO・世界保健機関のテドロス事務局長は3日水曜、新型コロナ感染症の治療に利用するため、一時停止していたヒドロキシクロロキンの臨床試験を再開すると発表しました。
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