ブラジル、新型コロナの影響で８００万人近くが失業　就業率５割以下に

7月 01, 2020 18:43 Asia/Tokyo

新型コロナウイルス感染拡大が続く南米ブラジルで、今年３～５月に職を失った人は過去最多の８００万人近くに上ることが分かりました。

ＣＮＮがサンパウロから報じたところによりますと、ブラジルの地理統計院（ＩＢＧＥ）が先月３０日火曜に発表した統計では、３～５月に新たに失業した人は７８０万人にのぼり、このうち５８０万人が零細事業や家内労働などの非公式部門に集中していました。

５月末の時点で、法律上就労が認められる１４歳以上の人口に占める就業者の割合は、集計が始まった２０１２年以来初めて５０％を割り、４９．５％となりました。

また、雇用者数は８５９０万人と、昨年の同じ時期より８．３％減少しました。

５月末時点の失業率は１２．３％、失業者数は１２７０万人と、１８年３～５月期以来の水準にまで落ち込んでいます。

同国の今年の国内総生産（ＧＤＰ）について、ブラジル中央銀行は６．４％、国際通貨基金（ＩＭＦ）は９．１％のマイナス成長になるとの見通しを示しています。

同国の新型ウイルス感染者は米国に次いで世界で２番目に多く、連日急激に増加し続けています。

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