ソマリアでテロ組織がホテル襲撃、１０人死亡（動画）

8月 17, 2020 19:10 Asia/Tokyo

アフリカ東部ソマリアの首都モガディシオで１６日日曜、市内海岸沿いにあるホテルを、国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力「シャバブ」が、同市内海岸沿いにあるホテルを襲撃しました。

ソマリア政府は同日、軍の特殊部隊による４時間にわたる包囲の末、４人の襲撃犯の最後の１人が殺害されたことを明らかにしました。

政府の報道官や警察によりますと、ホテル襲撃には４人が関与しており、ホテルのゲートで自動車爆弾を爆発させ、ホテル内でも銃を乱射しました。これにより、兵士１人と情報省や国防省の当局者２人を含めた合計１０人が死亡し、病院関係者によると、ほかにも数十人が負傷したとされています。

当時ホテル内にいた２０５人は現地時間午後１０時ごろ、軍の包囲解除後に救出されました。

シャバブはこの事件に関する犯行声明を出し、「ソマリアの議員が保有するエリートホテルを標的として、自動車爆弾と銃撃を伴う襲撃を実行した」としています。

このホテルを保有するアブドラヒ・モハメド・ヌール議員は事件後、「事件発生時、自分はこのホテル内にいて、解放された中の１人だった」と語りました。

ソマリアのファルマージョ大統領は声明を発表し、このテロ攻撃を「憎むべき卑劣な」行動として非難しました。

今回襲撃されたエリートホテルは地元住民や外国人にも利用され、市内でも保安警備の厳しい地区にありますが、事件当時に外国人が滞在していたかどうかは分かっていません。

シャバブはモガディシオ市内で爆破や銃撃などの犯行を繰り返しており、昨年は別のホテルも攻撃しています。

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