EU外務・安全保障政策上級代表、「核合意はロシアとの協力における重要なテーマのひとつ」
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ロシアのラブロフ外相とEUのボレル外務・安全保障政策上級代表
EUのボレル外務・安全保障政策上級代表が、核合意はEUとロシアとの協力における重要なテーマのひとつだとしました。
イルナー通信によりますと、ボレル上級代表は5日金曜、ロシアのラブロフ外相と共に行った共同記者会見で、「核合意は、ロシアと協力ができる重要な国際的テーマのひとつである」と指摘しました。
ラブロフ外相もこの記者会見で、ロシア政府が核合意の再生に向けてEUと協力する用意があることに言及し、「核合意は、米国が取ったの行動のために困難な状況に陥っている」と述べました。
こうした中、ロイター通信は5日金曜、西側諸国の外交官らの話として、イギリス、フランス、ドイツの3カ国が、イランに経済的利益を受けることと引き換えに核合意の遵守に戻ることを提案している、と報じました。
一方、バイデン政権関係者らはこの数日の間に、アメリカを核合意に復帰させたい意向があることを表明しています。
アメリカは2018年、国連安保理の承認を受けた核合意の責務を侵して、そこから離脱しました。にもかからわず、バイデン政権は未だ核合意復帰に向けた方法について発表していません。
米政権の側が核合意に違反し離脱していながらも、バイデン政権関係者らは、アメリカの核合意への復帰はイランが行っている自国の核合意内責務の縮小を元の状態に戻すかどうか次第であると、暗にほのめかしています。
イランも、アメリカ側が核合意に違反しており、イラン政府が取る措置は米政府の責務不履行に対する反応であることから、イランの側からのいかなる歩み寄りも、諸制裁解除の後になるであろうと発表しています。
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