ロシア外務省、「リトアニアの修正主義への同調は、露日関係を刺激しうる」
ロシア外務省のマリヤ・ザハロワ報道官は4日のブリーフィングで、リトアニアの歴史修正主義に日本が同調するならば、今後の露日関係に悪影響を及ぼす可能性があると発言しました。
ロシアのスプートニク通信によりますと、ザハロワ報道官は、1月に日本の茂木敏充外相とリトアニアのヴィータウタス・ランズベルギス外相が、イスラエルのエルサレム・ポスト紙に共同で寄稿した記事に関心を示しました。記事の内容は、第二次世界大戦の初めにナチスから数千人のユダヤ人を救った日本の杉原千畝にまつわるものでした。
ザハロワ氏は、この記事での情報の選択性に注目し、「日本とリトアニアの外相は、ソ連が1939〜40年にポーランドとバルト3国を占領したと非難するために、国際ホロコースト記念日(1月27日)のことを持ち出したと言わざるを得ない」と指摘しました。
またザハロワ氏は、「日本の外交は、リトアニアの政治戦略に巻き込まれたのだと私は付け加えたい。日本とリトアニアは、第二次世界大戦の結果とニュルンベルク裁判の決定を再検討するという最終目的を持っている。リトアニアのこの問題については全てを把握しているが、日本の歴史的な偏狭さには非常に驚かされる」と述べました。
その上で、リトアニアの歴史修正主義に日本が同調するならば、露日関係を刺激する可能性があるとしました。
日本の菅義偉首相は先月18日、施政方針演説の中でロシアとの関係について触れ、「北方領土問題に終止符を打ち、平和条約を含む日露関係全体の発展を目指す」と述べています。
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