サイバー攻撃によりアメリカのガソリン価格が高騰
May 19, 2021 19:26 Asia/Tokyo
アメリカ最大の石油輸送パイプラインがサイバー攻撃を受けたことで、同国のガソリン価格は2014年以来はじめて1ガロンあたり3ドルを超えました。
アメリカエネルギー省(DOE)エネルギー情報局は公式サイト上で、コロニアル・パイプラインの操業停止により、5月17日時点のレギュラーガソリンの平均小売価格は1ガロンあたり3.03ドルとなったと発表しました。これは2014年にガソリン価格が3ドルを上回って以来はじめてのことです。
5月上旬に起きたコロニアル・パイプラインへのサイバー攻撃により、このパイプラインを通じた同国南部のガソリンスタンドへの輸送が停止され、攻撃から数週間が経ってもなお操業は通常の状態には戻っておらず、同国南東部のガソリンスタンドの大半はいまだガソリンがない状態で、なかでも首都ワシントンは最大の損害を被っています。
コロニアル・パイプラインはメキシコ湾沿岸の精油所から8キロメートル以上延びるパイプで、アメリカ東海岸のガソリン消費量のおよそ半分を供給しています。
この1か月の間に、財務省や国土安全保障省、核施設といったアメリカの重要機関に対して数十回のサイバー攻撃が行われ、同国高官を激しく動揺させています。
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