カナリア諸島の火山噴火に、当局が爆発や有毒ガスへの警戒を呼びかけ
9月 28, 2021 19:10 Asia/Tokyo
スペイン領カナリア諸島のラパルマ島にあるクンブレビエハ火山の噴火により、島の沿岸部に溶岩流が迫っており、当局が爆発や有毒ガスの発生への警戒を呼びかけています。
CNNによりますと、 カナリア諸島のラパルマ島にあるクンブレビエハ火山の噴火は27日月曜朝、島の南西部で数日前に住民が避難したトドケ村を通過し、海岸からわずか1.6キロの地点まで迫っています。
カナリア諸島の緊急対策当局は同日午前、溶岩流が数時間以内に海岸の町まで到達すると警告したほか、周辺の住民らには、大西洋に流れ込めば爆発を起こし有毒ガスの発生つながるとしてこれに備え、翌朝まで家のドアや窓を閉めて屋内にとどまるよう呼び掛けました。
また、火山から半径5キロ以内の住民らに対し、新たな爆発的噴火が起きる恐れがあるとの警告を発しています。
カナリア諸島の主要な航空会社、ビンター・カナリアは同日、ラパルマ島行きの便を引き続き欠航すると発表しており、ほかの航空会社のも全便が欠航となっています。
今月19日から始まった噴火で、すでに6000人近い住民が避難し、家屋数百棟が破壊された上、EUの地球観測衛星によりますと、これまでに230ヘクタールあまりの土地が溶岩に飲み込まれたということです。
今回の噴火による死者や重傷者は報告されていませんが、島の主要産物であるバナナの農園が壊滅的な被害を受け、数千人が失業の危機に直面しています。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj