科学者らが、地球の気温1.5度上昇に関して警告
明日31日から英グラスゴーにてCOP26・国連気候変動枠組み条約締約国会議が開催されるのを前に、科学者らが、地球の気温が摂氏1.5度上昇することは科学的な事実であり、回避できないものだとしました。
英紙ガーディアンは、グラスゴーでのCOP26会合の開催を前に、一部の国が地球全体の気温を産業革命期前より摂氏1.5度以内の上昇に抑えることに反対していることに触れ、科学者らは、「1.5度の上昇は地球の気候にとって極めて重要な一線であり、利己的な政治システムが駆け引きできるというものではない」と警告したと記しています。
世界各国の指導者たちは、明日から4日間にわたってローマとグラスゴーで会合を開き、世界の気温を産業革命前からの摂氏1.5度以内の上昇、すなわち気候変動対策に関する2015年のパリ協定で設定された制限以下に保つことを目的に意見交換を行います。
科学者らのこうした警告は、一部の国の合意が得られていないことを受けてのものです。それは、これらの国々が、2050年までに炭素排出ゼロという目標を達成するなどの長期的な目標を視野に入れる方を望んでいることによります。
こうした中、科学者らによりますと、摂氏1.5度を超える世界的な気温の上昇は、生物多様性のホットスポットの大惨事につながる可能性のある変化を引き起こし、世界中の農業に損害を与え、小さな島々や低地の沿岸地域を水没させる可能性があります。
今回の国際会議の開催国である英国は、摂氏1.5度の範囲を遵守するという目標を設定しましたが、中国、サウジアラビア、ロシアなどの一部の国は、この目標に注力することには不本意な様子を示しています。
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