米、ポーランドによるウクライナへの戦闘機供与案を拒否 ロシアとの直接衝突を懸念
3月 09, 2022 22:41 Asia/Tokyo
米国防総省のカービー報道官は、ポーランドがドイツ国内の米軍基地を経由してウクライナに戦闘機を供与する案を示したことについて、NATOとロシアの直接衝突に結びつく可能性があるとして拒否しました。
AFP通信によりますと、ポーランドは自国が保有する旧ソ連製戦闘機・ミグ29を、ドイツ南西部ラムシュタインにある米軍基地を経由してウクライナ側に供与する用意があると表明していました。
これに対し、米国防総省のカービー報道官は8日火曜、同基地を米軍のほかNATO軍も使用していることに触れ、ここから戦闘機が飛び立ちウクライナ領空に入ることになれば、「NATO全体に深刻な懸念をもたらす」として、ポーランドの提案を事実上拒否しました。ロシア側との直接衝突を懸念した形です。
カービー報道官は、この提案についてポーランドや他のNATO加盟国と協議を続けるとも述べましたが、「支持できるとは思えない」とし、ウクライナへの戦闘機供与にはあくまで否定的な見解を示しました。
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