国連事務総長「世界で20億人の人々が紛争地域に居住」
3月 31, 2022 20:09 Asia/Tokyo
-
国連のグテーレス事務総長
国連のグテーレス事務総長は、世界は世界第2次大戦が終結した1945年以来、最も多くの暴力衝突に遭遇している、としました。
AP通信によりますと、グテーレス事務総長は30日水曜、国連平和構築委員会において、現時点で世界の総人口の4分の1に当たる20億人が紛争地域に暮らしている、と述べています
また、イエメン、シリア、ミャンマー、スーダン、ハイチ、アフリカ沿岸、ウクライナでの軍事衝突に触れ、「これらの惨事は、国際秩序の基盤を揺るがしており、その影響は国境を越え、食品、燃料、肥料の価格の値上がりにつながる。これは、発展途上国にとってひとつの惨事と見なされる」と語りました。
グテーレス氏によれば、昨年には全世界で8400万人が軍事衝突、暴力、人権侵害などの理由により、住む家を退去せざるを得なくなった、としました。この数字は、ウクライナ戦争の難民は計上されておらず、国連に属する各機関によれば、ウクライナでの戦争により、これまでに、650万人が国内難民となっている他、さらに400万人が国外に避難しています。
グテーレス事務総長はさらに、国連の推測によれば、今年中に世界で人道支援を必要とするのは、少なくとも2億7400万人に達するだろう、としています。OCHA国連人道問題調整事務所の発表によれば、この数字は、今年17%の増加を示しています。
タグ

